高層マンションに住んでみたけど防音がしっかりしていないなんて話を聞きます。
本当に防音はしっかりしていないのでしょうか?
実は高層マンションと低層マンションでは造り方が違い、それによって音の伝わり方が違う場合があります。
しかし、高層マンションだからと言って防音ができていないという話ではありません。
乾式壁と湿式壁
高層マンションなどの高い建物を建てる際には乾式壁という軽量の物を使います。
逆に低い建物の場合は重量を高層マンションほど気にしなくてもいいので湿式壁を使います。
湿式壁は文字通り水分を含んでおり重量があるものの防音性に優れています。
乾式壁は水分を含んでおらず軽量で湿式壁よりは防音に優れていません。
※湿式壁よりは多少優れていないというだけで全く防音効果がない訳ではないです。
最初に説明した通りマンションなどの高い建物には重量のある湿式壁を使うとコストがかかってしまいます。
これは支える為の柱や梁を太くするからです。
たったそれだけでも数が重なればコストは膨らむのです。
コストが掛かろうが重い湿式を使ってもマンション自体が重くなってしまうので基本的には低層マンション以外、例えばタワーマンションなんかだと乾式壁を使っています。
湿式壁を使う事は非常に難しいのでどうしても乾式壁を使うようになっています。
そうすると低層マンションと比べ防音が優れていないという結果になります。
なのでタワーマンションに住んでいるからと言って防音に優れているわけではないのです。
乾式壁は防音性が低い?
湿式よりは多少優れていないという話で防音機能がない訳ではありません。
壁以外の場所からの音が伝わるようで窓からだったり壁にぶつかった時の音等からの音は聞こえやすいようです。
が、それは湿式壁でもいえる事です。
防音効果のある窓を使っているのならまだしも使っていない所が多いと思いますのであまり変わらないと思います。
乾式壁だろうが湿式壁だろうが私はまったく聞こえない以外はうるさいと判断します。
他にもマンションでの音の注意点としては外の環境音です。
低層マンションでもタワーマンションでも周りに音を遮る建物がないのでどちらでも車の音やサイレンは低層以上に聞こえてしまいますし、高層階だと飛行機の音が近くに聞こえる為に航空ルートに入っていると普通の家よりも音が大きく聞こえてしまうのが特徴です。
なので入居する際には周りの環境音がどれだけ入ってくるのかを確認するのがベストです。
このように全く防音性がないという訳でもないですし周りの環境次第で音は変化します。
乾式壁だから防音性悪いんじゃないの?と言われていますが、良い例だと高いビルなんかは乾式壁を使っています。
そんな中で会議室を利用する際に隣の音は聞こえますか?
おそらくほとんどが聞こえないと思います。
なので乾式壁だから防音ができていないというのは一概に言えないのです。
正直な話防音室以外はお隣や外の環境次第です。