【ディスプレイのマジック】画面上の色は実際の色とは異なる

我々が1日の何処かで必ず見るディスプレイ。

スマホやPCだけじゃなくテレビでも色々な物にもディスプレイは使われいます。

色々な写真やイラストや映像を使っていますが、実際には違う色だという事はご存じでしょうか?

ディスプレイの表示には実は限界があり、本来違う色を私たちはその色と認識しているのです。

 

 

ディスプレイの色は実際の色とは違う

例えば黄色を例に出します。

絵具で黄色を使う時には黄色の絵具や赤と緑を混ぜて作る事が多いと思います。

しかし、ディスプレイは黄色だけという色を作る事が出来ず、色を組み合わせて黄色を表現します。

私たちが普段利用しているスマートフォンやテレビやPCのディスプレイをよーく見てみると1つの四角がいっぱい並んでいるのが分かると思います。

これが沢山集まってディスプレイになっています。

この1つ1つをピクセルと言います。

それを拡大してみると。

このような表示になります。

右側が拡大図、その隣が更に拡大したもので、黄色なら上の色のように薄い赤色と緑を組み合わせて表現されています。

このように完全な黄色・青というような表現はできていなく、私たちが普段ディスプレイから見ている色は別の色の組み合わせなのです。

ではどうして別の色の組み合わせを使うのでしょうか?

 

別の色を組み合わせる理由

RGBという言葉を聞いた事はありませんか?

これはRed(赤)Green(緑)Blue(青)の頭文字を取った総称です。

ディスプレイはこのRGBを使って色を作っています。

先ほど言ったように黄色なら赤と緑を使って表現をするのです。

ではなぜRGBだけしか使えないのでしょうか?

人間の目はRGBだけを主に感知することができるというのも理由の一つとしてありますが、RGBの色だけで色のほぼ全てを作る事ができるのです。

RGBの3色だけというのもポイントです。

色を表示する際にRの色を薄めに、緑の色を強めに、青を0にというように3つだけなので簡単な指示だけで色を作る事ができるからです。

要は利便性ですね。

ただ、全ての物がRGBだけではなくCMYKという配色もあります。

主に印刷物に使われており、ディスプレイに使われることはあまりないですがC(Cyan)M(Magenta)Y(Yellow)K(Key)の4色シアン・マゼンダ・黄色・黒の事です。

シアンやマゼンダはあまりピンと来ない色ですがこのような色です。

Cyan(シアン)

Magenta(マゼンダ)

印刷物は主にこの4色を使う事が多いです。

 

 

明るさを適切に調整する事が大事

ディスプレイの輝度を適切に調整する事で色の再現精度をもっと上げる事ができます。

  • 明るければいい?

いいえ、過度に明るいと色が飽和したり、階調が失われる場合があります。

  • 暗ければいい?

いいえ、過度に暗いと色の明るさやコントラストが不足し正確に表現できなくなります。

 

これでは全く解決にはならないので調整の仕方を。

輝度は周りの環境の明るさで調節します。

  • 周囲の明るさと同じ明るさにする。
  • 周囲の明るさよりも少し明るくする。

この二つを意識しましょう。

当然人によって色の見え方は違うのであくまでも基本と考えてください。

テレビや動画を観る際の参考になればと思います。