【視覚から得る情報で起こる現象のなぜ?】酸っぱい物を見ると唾液が出てしまう現象等

私たち生き物には視るという行為で様々な不思議な事が起きます。

例えばお腹は空いていないのに美味しそうな食べ物を見ると唾液が出る、色を見ると安堵から危機意識を持つ、酸っぱい物を見ると唾液が出る等。

経験したことがあると思います。

これらの現象はなぜ視ただけで起こってしまうのでしょうか?

 

 

美味しそうな写真で唾液が出る理由

私たち人間には美味しい物を食べた時の記憶があります。

今までに美味しい!と感じた食べ物と出会った事がないという方はいないと思います。

例えばこのようにステーキの画像を見たとします。

あえて盛り付けのされていない鉄板で焼かれたお肉をカットしている画像を選びました。

しかし、皆さんの脳内では今まで食べた美味しいステーキの味を思い出しているわけです。

あの時食べたお肉が美味しかったなと無意識に思い出してしまっています。

なので実際にはこの写真のお肉と同じ味ではないのですが、連想されることによって自分が美味しいと感じたステーキの味を無意識に思い出し、食べたい!と思う訳です。

しかもこの時に脳が胃袋を開けるように指示します。

なのでお腹が空いてしまうんですね。

なのでダイエット中は食べ物を見ないようにするのがいいです。

 

酸っぱい物を見ると唾液が出る理由

酸っぱい食べ物というのは刺激が非常に強いですよね。

レモンや梅干し等酸っぱい物を食べたことがあると思います。

そんな酸っぱい物ですが刺激が強い為に唾液を多く出して刺激を薄める為とも言われています。

酸っぱいとはつまり酸でもあります。

酸が口内にあれば歯は溶けてしまいますし、唾液を出すことで口内をアルカリ性にすることで溶けるのを防いでいるわけです。

レモンなどの酸っぱい物を食べ過ぎると歯のエナメル質が溶けてしまうので食べ過ぎには注意です。

 

先ほど同様に酸っぱい物を食べた記憶があるからこそ、唾液を出して口の中をアルカリ性にしよう脳が指示を出してしまうというのが見ただけで唾液が出る正体になります。

なので知らない物、例えば世界一酸っぱいとされている飴【ボルケーノ・ポッピング・キャンディ】という物があります。

それを見ても普通の方は何も感じないわけです。

 

 

色で感情が変わる理由

赤色を見ると危ないイメージ、黄色を見ると危険意識を促される、緑を見ると落ち着く等様々な感情が引き起こされますよね。

例えば道路の【止まれ】の標識は赤ですし、【落石注意】も黄色の看板で出来ています。

何故見ただけでこうも簡単に意識が変わってしまうのでしょう?

例えば赤色ならば、私たちの記憶に赤は危険とあるからではなく本能で赤色は興奮をすると言われています。

この興奮は鼓動が早くなり、全身の血流を上げる事ですぐに動く事ができるようになります。

例えば【止まれ】の標識を見た時に大小問わず一瞬引き締まりませんか?

軽く身構えたり、どうしても意識が行くと思います。

 

【落石注意】の看板には黄色と黒が採用されています。

黄色は人間の注意を引く特性を持つ色です。

その黄色に更に正反対の黒と組み合わせる事で【黄色】という存在をより強く認識させる事が目的です。

 

なぜ色で本能が刺激されるのか?

色とはつまり光の反射です。

私たちの身体は元素で出来ています。

身体の元素は常に振動しており、振動も人によって様々になります。

光も勿論振動しており、光の振動と自分の身体の振動が反応する事で様々な影響があると言われています。

なのでこのように色で本能が引き出される形になります。