【外交官ナンバーの車の恐ろしさ】運転中に見かけたら少し注意

皆さんは外交官ナンバーを付けた車を見たことはありませんか?

私は一度だけ見たことがあり、外交官ナンバーの車の後ろを走っていたのですが、かなり注意して運転していました。

気を付けて運転をしていたのにはちゃんと理由があります。

ただお偉いさんが乗っているから、海外の方が乗られているからという理由ではありません。

皆さんももし外交官ナンバーの車を見かけたら普段通り運転するのではなく、少し気を付けて運転するのが良いかと思います。

 

 

外交官ナンバーとは?

外国の大使や領事等の外交官が乗っている車両の事です。

ナンバープレートは青色で見た瞬間分かります。

通常のナンバープレートと全く違うからです。

外‐0000といったようにナンバーに青色で書かれており、外の他にも代、〇で囲われた外、領の4種類があります。

それぞれに乗っている人物が違います。

  • 外  外交団
  • 〇外 特命全権大公使
  • 代  代表部
  • 領  領事団

の方々が乗っています。

文字の次の数字は0000ではなく国ごとに様々な番号が振られています。

こちらのPDFから国ごとのナンバーが分かりますのでもし出会ったら確認してみるといいかもしれません。

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/html/opendata/support/koukan.pdf

この外交官ナンバーというのが中々にやっかいで、注意しなければいけません。

 

外交官ナンバーの恐ろしさ

外交官ナンバーの恐ろしい所はウィーン条約に基づいて日本の法律が適用外になるという事です。

このウィーン条約によって身体の不可侵、裁判権の免除が国際的に保障されているのです。

身体の不可侵で身柄の拘束や逮捕されないという事。

裁判権の免除で司法によって訴追されないという事。

つまり、何かあっても外交官ナンバーの車に乗っている人物は逮捕もできず、司法でも扱えないという事です。

よくニュースになるのが外交官ナンバーの車が違法駐車をしていてもお咎めがないというニュース。

違反切符を切られたり、駐車違反ステッカーを貼られても踏み倒す事が可能だからです。

いくら駐車違反をして邪魔だなと警察に通報をしても、警察の方々は口頭でしか注意ができないというのが現状です。

なのでもしあなたの前、後ろを走っている外交官ナンバーの車が貴方の車にぶつかった等の事故を起こしても逮捕・裁判ができないのです。

そうなると事故にあっても泣き寝入りをするしかないのです。

なので前後を走っている場合には距離を取るというのがベストなのです。

 

 

他にも外交官ナンバーは免除されている

外交官ナンバーは先ほどのように逮捕できない等がありますが、他にも色々な事が免除されています。

ガソリンを給油する時に私たちは私たちが払っているガソリンの料金の半分の消費税、揮発油税(ガソリン税)、石油税も支払っています。

しかし、外交官ナンバーの車は税金が免除されます。

なので約半額の値段でガソリン給油する事ができるのです。

税金が免除されるという事は、自動車税の納付も免除されています。

更には自賠責保険の加入義務もありません。

ただ任意保険の加入は義務付けてはいるようです。

ここまで免除されていて実際に違反などを行ってもお咎めなし、これが外交官ナンバーの恐ろしい所です。

もし見かけたら絶対にトラブルに巻き込まれないように距離を開けるのがベストだと私は思います。