【好きと嫌いの時間の感じ方】好きな事と嫌いな事で時間の感じ方が違うのは?

今日は仕事でまだ残り5時間もある。

今日は趣味に費やせるけどもう残り5時間しかない。

このように仕事が大好きな方を除き、多くの方はこういった考え方になるでしょう。

同じ時間なのに好きな事と嫌いな事では真逆の考えになりますよね。

これは一体なぜなのでしょうか?

理解をすれば嫌な事でも時間や熱意のコントロールが上手くいくかもしれません。

 

 

【好き】の時間の感じ方

ドーパミンという言葉を聞いたことはありますか?

中枢神経系に存在する神経伝達物質で快楽物質とも呼ばれていますよね。

実はこのドーパミンが今回のキーなんです。

そもそも私たち人間の脳は見る、聞くという事を認識する視覚野と聴覚野を持っていますが、時間情報だけに特化している部位はありません。

なので時計の様な物がないと正確に時間を計測する事ができませんし、体感で時間を数えてもかなりのズレが生じたりします。

なので好きでも嫌いでもない同じ経験をした人が複数いても時間情報に特化していない為に意見が分かれます。

音や視覚ならば同じものを見て聞いても答えがズレる事ってないですもんね。

話を戻しますが、ドーパミンの分泌量で体感時間の変化があるという事が研究で分かっています。

なので楽しい時や嬉しい時にはドーパミンが多く分泌されるので体感時間がいつもより早く感じてしまうのです。

ただ、ハーバード大学の認知神経科学者のサム・ガーシュマン氏曰く、「楽しんでいると時間が速く過ぎる」のではなく「予想していたよりも楽しんでいると時間が早く過ぎる」という事で、楽しんでいるからと言って時間が早く経過するという訳ではないようです。

 

 

【嫌い】の時間の感じ方

ドーパミンが出ていない状況では時間が速く過ぎる事はありません。

が、楽しい時間と比べ時間が長く感じてしまうのにはこれ以外にも原因があります。

  • 体験した事が多いと時間経過が遅く感じる

1日何もせずに家に引きこもっているともう1日が終わるの!?となりますよね。

これはその日に体験した事が少ないことから来ています。

逆に楽しい事や嬉しいことがない状況で外に出て色々な経験をしたとすると時間が長く感じてしまいます。

なので会社や学校の場合だと体験することが非常に多いので時間が長く感じてしまいます。

  • 時間経過の確認

自然とやってしまいますが仕事中や授業中にしてしまう時間の確認。

あれから〇分経った、休憩終わりまで後〇分、取引先へ〇分後に等、時間の確認はすると思います。

よく時間経過が遅く感じるから時計を見るな!と言われますがこれは正解です。

何度も時間の確認をすると私たちは数値を認識する事になります。

1時間の内に2回時計を確認するのと1時間の内に5回時計を確認するのとでは認識する数値に差が出ます。

なので前者よりも後者の方が数値の多い物を認識するので長く感じてしまうのです。

  • 感情で変わる時間経過

人間は恐怖をすると時間経過が遅く感じるという研究結果が出ています。

例えば事故に遭遇する寸前だったりバンジージャンプだったりの恐怖体験をするとスローモーションのような感覚だったと言われますよね。

これは実際に人間の脳の処理速度が上がっている事から遅く周りの時間が遅く感じてしまうという事です。

危機感を感じると脳の処理が上がるので、締め切りだったり早急に対応しなければいけない時には皆さんも頭の回転が急激に速くなる経験をした事があると思います。

 

このように時間経過が長く感じてしまうのは体験数、時間経過の確認、感情とで変化します。

仕事の場合はどうしても体験数が増えてしまいますが、時計の確認回数を減らす事を意識する事で長く感じる事はないと思います。

恐怖するほどの上司や上の人間と一緒にいると時間は長く感じてしまうので、解決するには転職か居なくなるまで待つしか手段はありません。

上の方は下の人間に優しくしてあげてくださいね。