ここ最近ではテレビ番組などで怖い話の特集などはほぼなくなってしまいましたが、夏といえば怖い話をするのが日本の文化のようなものがありました。
今では技術が進み過ぎて心霊写真が本当にあっても加工だと結論付けられたり、怖すぎもNGだったりで特集を組むことができなくなったそうです。
話を戻しますがなぜ日本では夏に怖い話をするのでしょうか?
夏に怖い話をする理由
夏にはお盆がありますよね。
お盆は先祖の霊が帰ってくると言われており、先祖だけでなく悪い霊も帰ってきます。
だからこそ、昔の日本では夏は怖い話の恐怖がいつもよりも過大になるんですね。
より一層怖いと感じるという事はおおげさですが血の気が引いたり、ぶるっと震えて寒く感じる、だからこそ暑い夏には怖い話で涼むという事ですね。
という話もありますが、江戸時代中後期には夏の怪談話が庶民で流行っていたという話もあります。
当時はまだ今のように娯楽は少なく怪談話という娯楽もまた楽しみとして流行っていたわけです。
庶民の娯楽程度が何故ここまで大きくなったのか?
それは歌舞伎の影響。
夏の芝居小屋は今のようにエアコンなんてないですし暑い時期は人混みにいればとんでもない暑さです。
それ故に客入りは悪かったと言われています。
そこでゾッとするような、涼めるような話の怪談話を取り入れた所非常に好評で、今でも演じられている怪談狂言の元でもあります。
しかし、そんな怪談話ですが、実際に体温を下げる効果はあるのでしょうか?
怖い話で体温は下がるのか?
科学的な根拠はありませんし、体温が下がることはありません。
ただ、怪談話を聞くと緊張状態や興奮状態に至る事もあるのでそれに伴い一時的にですが寒気を感じる事はあります。
鳥肌が立つときに一瞬ブルっとする感じですね。
怖い話を怖いと思わない、苦手ではないという方にはこのような効果は得られませんのでテレビはもっと怖い番組を特集すれば良いのになとは思います。
怪談話だけでなく、体験ではどうでしょうか?
こちらも科学的根拠はなく、その人の感じ方次第というのが答えだと思います。
恐怖体験は興奮状態とも似ている部分もあり、心拍数の増加や筋肉の硬直等様々な身体の反応が起きます。
血流が増加すれば体内の温かい血液が全身を駆け巡るので熱くなったように感じますし、汗を掻いてしまう事もあります。
怖すぎてこのような状態になってしまうと体温自体には変化はありませんが、逆に暑く感じてしまうので要注意です。
あくまで気分を変えるため、いつもと違う気分を味わう為に怪談話を聞くのが良さそうです。