思えば考えもしなかったと思います。
¥や$の通貨記号のアルファベットには線が入っていますよね。
それも一本線だったり二本線だったり様々で、中には線が入っていない通貨記号の物もあります。
アルファベットと誤解させないようにするのならば何故線を入れないのでしょうか?
今回の話ですがはっきり言って答えがないというのが結論ですのでご了承ください。
通貨記号に線が入っている理由
通貨記号に線が入っているのは通貨単位と金額をはっきりと分ける為です。
ただ、これは法律上そうしなければいけないという訳ではなく無くても良いのです。
なのでオーストリアのシリング(S)やオランダのギルダー(fl)には線は入っていません。
では¥や$には何故線が入っているのでしょうか?
Y100と書かれても円表記と金額表記は理解できますよね。
諸説ありますし、確実な説が無くこれが絶対の理由という物がありません。
国際取引をする際に海外の通貨記号にならって線を入れたという話が有力ではあります。
また、$も昔は2本線だったはずですが今では$の一本線だけになっています。
これも理由は特にないようでどちらでも書くようで人それぞれのようです。
2本線のドルはもともとUnited Stateつまりアメリカを指すもので、UとSを重ねた物でしたがUのカーブ部分が削られた事で2本線の$表記になっていたという説があります。
他にも当時の文化や歴史が関与しているようですが、いくら探しても見つからず通貨記号として示す為というのが現状で最も近いと思われる答えであると思います。
ドルは何故Sに棒線なのか?
ドルを日本ではドルと呼んでいますが、実際にはDollar(ドラー)と読むのが正式名称です。
日本ではLの発音をあまりしませんし、日本はLの音韻をあまり使わなかったり、他にもVirusをウィルスと読みますよね。
本来の読みはヴァイルスなのですが日本ではヴァの音韻が使われないために省略されたり言いやすくする傾向があります。
話が逸れましたが、ドラーならば本来はDに線が付くはずですが、Sに線ですよね。
これは何故でしょうか?
これもまた正確な説はなく複数の説があります、8の数字の上にSの様な文字が乗ったような形があったから、アメリカ合衆国が独立後スペイン領であった地域ではペソ(Peso)が使われていた事でPとSを組み合わせてPの丸部分を削って$としたという説など様々でその当時の文化や歴史に強く関係している事は間違いなさそうです。
説が多い、詳しくは調べても出ないのは、我々も何故Yenが¥なのか詳しく答える事ができないように、現地の方も答える事ができないのでしょう。
今回のように答えのない謎もありますが、有力な説は通貨単位と金額をしっかり分ける為という認識で間違いは無さそうです。