【蝉の寿命は1週間ではない】夏の風物詩の蝉の本当の寿命

あっという間に気温は暖かくなり春が終われば夏が来ます。

そんな日本の夏の風物詩とも言えるのが蝉ですよね。

苦手という方が多いとは思います。

高校時代自転車に乗っていると蝉が顔に当たってきたり部屋に入って暴れたり、死んでいたと思ったら急に暴れ出したなんて経験をされた方が多いのではないでしょうか?

そんな蝉ですが一般的には1週間が寿命と言われていますよね。

しかし、実際には蝉の寿命は1週間ではないのです。

 

 

蝉の本当の寿命

一般的には1週間でも間違いはありませんが、環境次第では数週間は生きています。

本来は土の中で6,7年の数年を過ごしてから地上に出ているので本当の寿命では7年と数週間と言われています。

地上に出た状態からカウントされているので一般的には1週間と呼ばれています。

しかし、最近の研究では1週間以上生きているという結果も出ています。

例えばアブラゼミなんかは1カ月生きたという記録もあります。

確かに昔は1週間だったのかもしれませんが、人も生き物も環境が変われば変化していきます。

私たち人間の平均寿命もだいぶ延びましたしね。

そもそも何故蝉の命はこんなにも短いのでしょうか?

 

蝉の寿命が短い理由

基本的に生き物というのは子孫を残すために生きています。

特に蝉は子孫を残す事だけに生きていると言っても過言ではありません。

そもそも蝉はオスだけしか鳴きません。

オスが鳴く理由というのはお察しの方もいらっしゃると思いますが、蝉は鳴くことでメスを呼んでいる為です。

なので鳴いている蝉は全部オスなのです。

蝉は子孫を残す事に専念しており、体を丈夫に作られていないんです。

昆虫食なんかで聞くのは蝉は可食部が少ないという話がありますが、体の作りがしっかりしていないからだと思います。

生きる事に体が作られていませんからね。

親の蝉は子孫を残す為だけに作られているような構造なので食事の量も非常に少ないです。

親蝉は速く死に、子は長生きするように作られています。

 

 

実は蝉は暑さに弱い

夏に生まれるのに暑さに弱いんですこの子達は。

皆さんは去年の夏、蝉の鳴き声を沢山聴きましたか?全く聞かなかったという方もいらっしゃるのではないのでしょうか?

実は蝉は30度を越えた辺りから鳴かなくなり、低い温度だと25度前後辺りで鳴かなくなります。

夜に蝉の鳴き声を聞かないのは気温のせいなんですね。

蝉は暑すぎる、寒すぎると鳴くのを辞めて休養に入るからと言われています。

そして、私たち人間と同じように暑さで死ぬこともあります。

お昼辺りに蝉の鳴き声が聞こえないと思ったら現在の気温は危険な温度になっている証拠でもありますので、熱中症には気を付けてくださいね。

蚊も同様で、30度辺りから飛ばなくなります。

夜に耳元で暴れるのは蚊にとって気温が適温になったからなんですね。

私たちの環境を整える事で虫たちも適温になり活発になってしまうので、難しい所ですね。

今年の夏は蝉が鳴いているかをチェックしてみると面白いかもしれません。