今やワイヤレス充電に対応している製品は数少なくなっています。
私はワイヤレス充電が登場した時ぐらいに買って使用したことがありますが、私には合わない物でしたのですぐに使用を辞めました。
実はこの判断、今では正しかったといっても過言ではなく、皆さんも薄々気付いていたのではないかというようなワイヤレス充電の落とし穴があります。
便利=得をするという事は絶対ではないので今回の話を踏まえて購入、使用継続を考えてみてください。
ワイヤレス充電をお勧めしない理由
通常の有線充電よりも充電速度が遅いのは皆さん周知の事だと思いますがもう一つ。
それは電気代がかかるのと、充電先に負荷がかかるという事。
まず、何故電気代がかかるのか?
それは充電速度が遅いという点から来ています。
有線からの充電は100%の電力が充電先に送られていますが、ワイヤレス充電の場合はそうではなく、最大で50%しか送られていません。
テックメディアOneZeroの実験結果で明らかになりました。
ワイヤレス充電は充電台全体に電力が拡散しており、有線のように一点に電力が送られている訳ではありません。
なので、例えばスマホが触れていない場所にも電力が拡散している、充電部分外にも電力が行き届いてしまっているという訳です。
なので充電効率が非常に悪くなってしまいます。
そうなると当然、充電効率も低い為に必要な電力も増し、電気代も通常よりも増えます。
有線だと100%充電までに平均約14Whしかかからなかった事に対しワイヤレス充電では100%充電までに平均約21Whという結果になっています。
ワイヤレス充電では有線充電よりも約半分近くの電力を必要としたという事になります。
最適な場所でない場合はこれよりももっと電力消費がみられます。
小さな事ですが昨今では電気代も上がりましたし、家庭をお持ちの方やワイヤレス充電に対応している機器が多い為に侮ることは出来ません。
次に充電先に負荷がかかるという点。
バッテリーにはリチウムイオン電池を使用しています。
ワイヤレス充電では長時間の電力がかかるのは説明した通りです。
そうする事でバッテリーに負荷がかかるのは言わずもがなですよね。
電池を劣化させる要因となる基本的な物は「通電劣化」と「経時劣化」の2つ。
こちらでも少し説明しました。
なのでバッテリーの事を考えるとワイヤレス充電は避けるべきなのかもしれませんね。
MagSafeならば?
充電される部分に電力が拡散されているのが問題なのでMagSafeのようなぴっちり磁石で固定され、尚且つ拡散部分がない商品は電力が無駄にはなりません。
なのでMagSafeのような商品は無駄に電力を使わないという点では一番良いです。
が、充電時間が長い為にバッテリーに長時間負荷がかかる為に、バッテリーの事を考えるとベストという訳ではありません。
新機種が出たら買い替えるという方にはオススメですが、そうでない方はオススメはしません。
色々なサイトにも書いてありますが、ワイヤレス充電中はこまめに充電台から外すようにと書かれています。
これはバッテリーの負担を軽減する為です。
それでもワイヤレス充電を使いたいという方は0%からの充電は絶対に使わず、60%くらいからの充電でしたら負荷はかかりにくいと考えられます。