昔は苦手だった食べ物が歳を取ると食べられるようになる、食べられないようになるなんて経験ありますよね。
小さい頃はピーマンなどの野菜が食べられなかったけど今は食べられるなんて事もあると思います。
これは歳を取ったからなのでしょうか?
それとも自分が普段食べている物の影響なのでしょうか?
味覚が変わる原因
子供は味覚が敏感、なんて話を聞いた事はありませんか?
それはその通りで私たちの舌に存在する味蕾(みらい)という味を感じるセンサーのようなものが付いています。
これは幼少期や子供時代等は特に味覚に対して敏感で、私たちが普段食べているような物でも敏感に感じてしまいます。
なのでピーマンなどの苦い野菜が食べられないというのは子供の舌が非常に敏感なので、我々大人が思っている以上に苦味を感じてしまうのです。
この味蕾ですが、年齢と共に数が減少していきます。
個人差はありますが、30代くらいになってくると味蕾の数が大幅に減少し、小さい頃に苦手だった物が食べられるようになったり、変わった味の食べ物が好きになるという傾向になるのです。
食べている物で味覚は変わらない
甘いものばっかり食べているから味覚がおかしくなる、等の偏った食事をしているから味覚がおかしくなるというのは正解でもあり間違いでもあります。
これは偏った食事をしているのがいけない事で、亜鉛不足になると味覚障害が起きるのです。
なので亜鉛をしっかりとっていれば味蕾の減少を予防できますし、味覚障害の予防になります。
また、偏った食事をしないようにするのは幼少期に様々な食経験をさせる事が非常に大事になってきます。
これは食べた事のない味や食べ慣れない味を嫌いと認識してしまう事から嫌いな物が多いという結果に繋がります。
繰り返し同じ味を多く経験させることで馴染みのある味へ変化し、好き又は食べられるという考えに変化する事ができます。
人間の味覚は3歳までにほぼ決まり、8歳で確定すると言われているので早いうちから食べ物に慣れさせる必要があります。
味覚が衰えないようにする方法
味蕾の減少は亜鉛不足から起こります。
亜鉛は味蕾細胞を作ってくれる助けとなります。
偏った食事をせずにしっかり亜鉛を摂取する、サプリメントでも補う事ができるので、食べる事が好きな方は亜鉛の摂取を忘れないようにするのが良いです。
また、ストレスや薬の副作用でも味覚に障害が出てくるのでしっかり亜鉛も取っている、年齢もまだ若いのに味があまり感じられないという方は注意です。
ストレスからくる味覚障害はPTSD(心的外傷後ストレス障害)でも起こるので早めに病院へ行くことをお勧めします。
最近自分の味覚が変わったなと思ったらそれはきっと年齢のせいか亜鉛不足によるものです。