今の時代何処でもBluetoothを使う事が多くなりました。
Bluetooth、直訳すると青い歯なんですがどうして青い歯?って思いませんか?
なんで通信規格なのに青い歯という名前を付けたんだろう、今回はそんな疑問を解消していきたいと思います。
Bluetooth、つまり青い歯というのは実在した人物の異名の事なんです。
10世紀のデンマーク王ハーラル1世の異名が「青歯王」。
何故青歯王と呼ばれていたのかというと、ハーラル1世の口腔内には失格歯(歯髄が死んで機能を失った歯)があり、それが青く見えたことから「青歯王」という異名が付けられました。
嫌な名前の付け方ですね。
ハーラル1世はデンマークとノルウェーを平和的に統一した人物です。
Bluetoothが出る前には通信規格が乱立しており、これをまとめ新しい通信規格で機器を繋げるという思いから平和的に統一したハーラル1世の功績にちなんでBluetoothという名前になりました。
そしてこのお馴染みBluetoothのマーク。
Bluetoothの頭文字ではありませんし、ハーラル1世(Harald Blatand)のイニシャルの頭文字も少し違いますよね。
実はその答えは今回のサムネイル画像にあります。
この画像の謎の記号のような物はルーン文字と呼ばれている文字で発祥等は諸説あるので省きますが、紀元後100~200年あたりから中世後期まで使われてきたという話がある文字です。
使用用途としては日常から呪術や占いの文字として使用されてきました。
とまあルーン文字についてはここまでにしておいて、先ほどちらっと話したハーラル1世の本名Harald BlatandのイニシャルHとBをルーン文字に当てはめると
ᚼ(H)ᛒ(B)
となります。
この二つのルーン文字を組み合わせると皆さんが良く見るBluetoothのマークになるわけです。
Bluetoothの由来だけでもここまで深く掘ることができるのって非常に面白いですよね。
ちなみにWi-Fiにそんな大それた意味はなくWireless Fidelityというのが正式名称で、ワイヤレス機器の相互接続性を保証するという意味です。