タイトル通りなのですが、我々人間の心臓の位置はどこにある?と聞かれて左側にあると答える方はほとんどいないと思います。
しかし実際に触って体感してみると心臓の鼓動を感じられるのは左側。
では心臓の位置は左側で中央付近にあると学んだのは間違いだったのか?と。
いいえちゃんと中央付近というのが正解なのです。
心臓は左側にありません。
それでは何故鼓動を感じられるのが左側なのでしょうか?
心臓には4つの部屋があり、【右心房】【右心室】【左心房】【左心室】の4つがあります。
右では血液を肺へ送る肺循環、左では全身に血液を送る体循環の役割があります。
肺に送る右とは違い左側は全身に血液を送らなければいけません。
つまり右よりも左の方が大変で、その分左側にある筋肉が右側よりも鍛えられます。
そうする事によって左側の筋肉が肥大化、そして左側の筋肉が大きい分ドクドクという鼓動が左胸から伝わりやすくなっているのです。
心臓の筋肉が左側だけ鍛えられて大きくなっているから左胸から鼓動が伝わりやすいという事ですね。
また、胎児の時には心臓の鼓動を感じられる場所は中央です。
胎児の時の心臓の構造が実は違っていて、我々の心臓は左右の部屋は独立していて交わる事はありません。
しかし胎児の時は2つのバイパスによって繋がっている状態です。
そうすると左右で血液を送る力の差はなく筋肉が鍛えられていないからです。
この心臓の構造が出産と同時に産声をあげる事によってバイパスは閉じ、心臓の筋トレが始まるので成長と共に左側から鼓動を感じられるようになります。