お酒は飲みすぎなければ健康にいいなんてお話を聞いた事ありますよね。
しかし、アルコールは毒に値します。
それが本当に体にいいのでしょうか?
少量飲めば本当に健康になるのでしょうか?
お酒はどんな量でも健康にはならない
はい、なりません。
皆さんも薄々そんなわけは無いと気付いていたのではないでしょうか?
少量でもがんや心血管疾患のリスクは上がります。
当然飲まない人の方がリスクは0ですし、少量だからと言ってもリスクが上がる事には変わりません。
昔、医療系のテレビでもやっていましたが、実際にはこの結果なのです。
過去の研究結果は体調の悪い人や病気の方も調査対象だったのもあり、しっかりとしたデータではなく結構いい加減なデータでした。
しかし、最近ではこれが改められ、少量でも飲めばリスクはあるという結果になりました。
酒は百薬の長は間違い
「酒は百薬の長」という言葉があります。
これは適度な酒はどんな薬にも勝るという意味です。
しかし、この言葉に続きがあるのはご存じでしたか?
正式には「酒は百薬の長、されど万病の元」
適量であれば薬にも勝るが飲みすぎれば健康を損ねるという意味が本来の意味です。
でもお酒は適量ならどんな薬よりも勝るのでは?いいえ、実はこのことわざも適当な発言から生まれた物なのです。
中国の歴史書に書かれていますが、新王朝の皇帝・王莽(オウモウ)の発言から生まれました。
中国の歴史書では「酒は百薬の長、嘉会の友」と記されており、お酒は薬にも勝り、めでたい集まりにふさわしいという意味です。
しかし、この言葉の真の意味は「素晴らしい物だから政府の専売事業にするよ」というのが本当の意味です。
なのでこの「酒は百薬の長」ということわざはただの自分の利益を独占するための発言であり、ありがたい言葉でもなんでもないというのが真実です。
しかし言葉というのは時代と共に変化をするので、皆さんが知っている意味で利用するしかないですね。
ちなみにですが日本のことわざ(言葉)ではなく元は中国です。
それが徒然草で有名になりました。
実は体に良いお酒もある
ここまでお酒は少量でもリスクがあると話しましたが、実はある飲み物だけは別で、少量ならば体に良い影響を与えるのが研究で分かっています。
それはワインです。
ワインは少量、1~2杯までならば体に良い影響が出ます。
ワインに含まれるフラボノイドとレスベラトロールには抗酸化作用・抗炎症作用・血管拡張作用を持つ成分なのです。
心臓病やがん等を予防する事もできるのです。
ただ、妊娠中や病気の方や薬を処方されている方は飲まないようにしてくださいね。