小さい頃から横断歩道を渡る時には左右をしっかり確認して渡りましょうと言われ育ちました。
しかし、今でも子供の急な道路への飛び出しが数多く報告されています。
そもそもなんで急に子供は道路へ飛び出すの?
ちゃんと安全確認をしていないから、親の教育が悪いからなんて思っていませんか?
実は子供が飛び出してしまうのには原因があります。
小さなお子さんと暮らしている方にも是非読んで欲しいお話です。
子供と大人の視野の違い
実は子供と大人では視野が全く違います。
今我々大人が正面を見たとしましょう、そうすると真正面だけでなく、左右もある程度見る事ができますよね?
もちろん眼球を動かさずです。
これが視野なのですが、私たち大人は約150度の角度を見る事ができます。
しかし、子供の場合はそれの半分近くの90度しか視野角がないのです。
大雑把に言えば私たち大人の約半分の視野しか見る事ができないのです。
次に上下の視野角です。
私たちが目の前を見た状態では約120度の視野角になりますが、子供は先ほど同様に約半分の70度しか見る事ができません。
大袈裟ですが、子供は大人の約半分しか視えていないという事になります。
親指と人差し指で輪っかを作って望遠鏡のように覗いた時ぐらいが子供の視野角です。
この状態で外を歩く事ができますか?
大人だからこそ危険性を知っているので、かなり慎重に歩く事になりますが子供は危険性を完全に理解していません。
約6歳くらいまではこの狭い視野なのでしっかり見ていてあげてください。
視野角が狭いから起こる事
子供の上下の視野角は70度、これは足元が視えていません。
なので階段やちょっとした段差ですら足元をよく見て注意しないとつまずく原因になるのです。
なので小さいお子さんと一緒に歩く際には必ず手を繋いであげましょう。
また、左右の視野角が70度というのは、私たち大人ですら左右をみて道路を渡る時にも子供は大袈裟に左右の確認をしなければ完全に道路状況を把握できません。
子供本人は大人に言われた通り左右を確認しているのですが、どうしても視野角が狭く、大人のような完全な確認ができていないのです。
なので本人は飛び出しているつもりはないのですが、運転手からしたら急に飛び出してきたように感じてしまう訳です。
子供への注意はしっかり子供目線で
何度言っても分からない、言う事を聞かないのではなく子供はできているつもりです。
ただ視野が狭いので本人は言われた通りに確認しているのに事故に繋がったりしてしまうのです。
なので子供の立場になって注意をする事。
見えていない物に注意は大人だってできません。
ちゃんと足元に段差があるのを確認して階段を、段差を降りてね、車が来るかもしれないから遠くのお家が見えるまで左右を確認して車がいなかったら渡ってね等具体的にどこまで視認させるかを徹底させるべきなのです。
左右をしっかり確認してと言われても子供の感じるしっかりはまだまだ甘い物です。
我々大人、保護者がしっかり子供の目線に立つことで防ぐ事ができるので怠らないようにしましょう。