【私たちの身近にあるハレとケ】日本人全員がこれを体験している

新年明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

さて新年の挨拶も済ませて早速本題に行きましょう。

皆さんお正月はいかがお過ごしでしたか?

お正月というのは一種の祭事、日常とは違ういわば非日常でもある訳です。

この非日常と日常を繰り返して私たちは生きています。

実は我々が過ごしているこの日常、非日常にも名前があるのをご存じでしょうか?

 

 

ハレとケとは?

聞いたことあるような無いようなそんな言葉だと思います。

結婚式の挨拶やめでたい日の挨拶に「このハレの日に~」なんて言葉を聞いた事もあるかもしれません。

ちなみに晴れ舞台とは関係ありません。

さてこのハレとケという言葉なのですが

祭事や年間行事を行う日を【ハレ】の日、日常生活の日々を【ケ】の日と昔から呼んでいます。

民俗学の概念で、日本人の伝統的な価値観の1つです。

なのでお正月もハレになります。

日本人はこの非日常と日常、つまりハレとケを使い分けて生活バランスを取っているのです。

要は日本人の生活リズムを表した言葉ですね。

日常があるからこそ非日常は輝き、非日常があるからこそ日常が大切な物になるというメリハリが私たちの心に影響するわけですね。

 

 

ケガレとは?

ケガレ(気枯れ)という言葉もあります。

穢れではありません。

これはケ(日常)が体調の不良、病気や死等で日常が順調ではない時にケガレとなります。

健康的な状態が止んでしまう→気が止む→気枯れと言う事です。

このケガレをハレでの祭事で回復するという考えがあります。

分かりやすく言うと年末、師走の時期で大忙しの中でケガレが生まれた所にハレ(お正月)で回復させるという事です。

こうして上手くバランスを自然と取っているんですね。

ただお葬式の場合はどうなるか?

お葬式とは葬祭とも言いますよね。

祭りとは本来慰霊の意味もあります。

葬儀をハレととらえるかケガレとするかと言ったら難しい所ですよね。

明確な答えはありませんが結婚式等の祝い事と同列にはできないのでケガレの分類でもいいかなと思います。

近年では年末年始でも休みが無い方も多いのでこの価値観は壊れつつありますけどね。

本来はそういう意味です。

ハレとケとケガレのバランスで私たちの日常は成り立っているんですね。

 

普段の生活には役に立たないかもしれませんが、話のネタにはなるので覚えておいて損はないかと思います。